私たちが目指していること

地域のみな様に正しいむし歯予防の知識の提供とプロフェッショナルケアを行うことで、生涯にわたって健康を守るための活動を行っています。


    一生懸命歯を磨いているのに、むし歯ができてしまう。

    まじめに定期検診を受けて早期発見早期治療を行っているのに、1本、2本と抜歯になり、結局いずれは総入れ歯になってしまうのではないかと、不安だ。

    子供にはむし歯で苦労させたくない。

こんな方たちと思いを共有し、むし歯で苦労することのない人生を送れるようお手伝いをしています。


むし歯になる危険性をカリエスリスクといいます。

カリエスリスクを左右する要因には次のようなものが上げられます。

  1. 唾液の量
  2. 唾液の緩衝能(口の中を中性に保つ能力)
  3. ミュータンス菌の量
  4. ラクトバチラス菌の量
  5. 飲食の頻度
  6. プラークコントロールの程度

これらは、生活習慣、家族間の感染などによって左右されます。

このカリエスリスクが個人個人によって違うため、むし歯のでき方に差ができるのです。


むし歯予防の方法


むし歯予防にはセルフケアとプロフェッショナルケアがあります。


セルフケアでもっとも大切なこと!

1)  
食生活の改善

2)   家庭用フッ素の使用


【食生活について】

食生活で一番に考えなければならないことは、砂糖を含んだ甘いモノを食べないことです。これは量の問題ではなく、頻度の問題です。甘いモノを食べると、お口の中のミュータンス菌が砂糖を分解して、酸を作ります。この酸が歯を溶かすためにむし歯が出来ます。ですから、甘いモノを食べている間は歯が溶けています。

もう一つ考えなければいけないことは、飲み物の問題です。砂糖が入っているジュースやコーヒーなども、もちろんむし歯の原因になりますが、スポーツドリンクやコーラなど、酸性度の高い飲み物は歯を溶かすため、やはりむし歯の原因になります。一般的にスポーツドリンクは安全な飲み物と考えられていますが、注意が必要です。

【家庭用フッ素の使用】

家庭で使える低濃度のフッ素を毎日使うことで、むし歯をある程度防ぐことが出来ます。歯磨きをしなくてよいというわけではありませんが、毎日フッ素をきちんと使うことで、歯磨きをどんなに一生懸命行うより大きな効果があります。特に乳歯列から永久歯が生えそろって2~3年後(15歳くらい)まで使うと、永久歯の質がよくなるため、むし歯になりにくい強い歯になります。家庭用のフッ素には、洗口液、ジェルなどがあり、予防を行っている歯科医院で売られています。


プロフェッショナルケア


プロフェッショナルケアでは主に次のことを行います。


   PMTC

   フッ素塗布

   予防指導


【PMTC】

専門家による歯のクリーニングです。毎日すみずみまできちんと磨いているつもりでも、歯ブラシで届かないところ、汚れがたまりやすいところができてしまいます。この部分のお掃除を徹底的に行うのがPMTCです。


【フッ素塗布】

家庭用のフッ素に比べて濃度の高いものを使います。家庭用のフッ素と併用することにより、むし歯のリスクをかなり減らすことができます。


【予防指導】

むし歯のリスクは、一人一人違います。生活習慣、歯磨き、フッ素やキシリトールの使い方など、その人のリスクに応じた指導を行います。